◇◆◇ 新刊情報 ◇◆◇

「小児のくすりと服薬管理 ~まちの薬局しごと集~」

外来小児患者の服薬管理に役立つハンドブック.基礎編では小児の特徴,調剤から服薬説明までの流れ, 服薬説明の基本となる考え方を解説.また、患者・保護者のための服薬支援シートを追加した.活用編では外来で汎用される薬剤を薬効別に分類し,服薬説明の ポイント,注意すべき副作用などを解説.付録には小児患者の服薬管理に活用できるパンフレットなどを掲載.


改定2版 B5判 236頁 定価2,625円(本体2,500円+税5%)
 
 
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http://www.nanzando.com/books/7862.php 

≪序文≫

2004年秋の出版から3年が経過し,薬剤師を取り巻く環境も大きく変化しました.この間に多くの方々より貴重なご意見ご助言をいただき,改版の機を得ることができましたこと,心より感謝申し上げます.

今 般,医薬品では医療安全の観点から医薬品名称の変更が多く行われ,小児の服用を容易にするために製剤の改良なども随時行われています.一方,社会的にも医 薬品の安全使用が強く求められる中,タミフル服用時の異常行動などが発生し,医薬品に対する意識や関心がさらに高くなっていることが窺えます.薬剤師は, 患者とのコミュニケーションを図り,適切な服薬管理を確実に行っていくことが,医療における役割を果たしていくことになります.

今回の改版では,すべての章を見直すとともに,以下の2点を追加しました.

第一に,あすか薬局では薬歴管理を行ううえで,患者への情報開示および,医師や病院薬剤師との連携に対応しやすいよう,この3年間をかけて再考し,実践してきました.そこで,当薬局における薬歴管理の考え方と書き方の概要をご紹介します.

第 二に,「患者・保護者のための服薬支援シート」を追加しました.これは保護者が薬や薬剤師を身近に感じること,さらに薬識が上がることを目的にしていま す.小児の場合,患者自身に服薬説明をするのではなく保護者に行うことが多くなります.保護者が子供のために安心して薬が使用できるように,これらのシー トを1つのツールとして活用していただければと思います.

保護者は自分の薬以上に子供の薬に関心を持っています.インターネットなどで 一般の方でも薬に関する情報が簡単に入手できるようになりました.しかし,情報の中には正しい情報だけでなく,さまざまな情報が氾濫しています.それらの 情報により保護者が誤解をしたり不安を抱いたりしていることがあるかもしれません.正確な情報を伝え,保護者の不安を取り除き安心して薬を使用できるよう にすることも薬剤師が果たすべき役割です.

薬剤師がしっかりとコミュニケーションを図り,患者や保護者が十分納得して薬と付き合ってい けるようになること,そんな思いをこめてスタッフ全員の知識や経験を活かして今回の改版を行いました.薬剤師の方々が,ひとりでも多くの患者と協力して 「医薬品の適正使用のサイクル」をまわし,患者が「有効」「安全」「満足」を維持することができるよう,本書をお役立ていただければ幸いです.

 

2007年 初秋  あすか薬局一同